筋トレよりも大切な事。
桜が咲いてからのめまぐるしい気温の変動で心身ともに変調をきたしている方も多いと思います。
寒さのおかげで桜はいつもより長持ちしましたが代償は大きいように感じます。
最近の患者さんの話を聞いていると、
巷ではまだまだ『筋トレ』重視のリハビリが流行っているようです。
スクワットやチューブ、機械を使ったトレーニング、水中歩行などなど。。。
『関節に負担を掛けないように・・・』一見確かに良さそうな気はしますが、
真面目に一生懸命やったらやっただけ痛くなる・・・。なんて話も良く聞きます。
関節への直接の負担って本当に筋トレで補えるのでしょうか?
そもそも骨が変形したり、軟骨がすり減るのは関節に負担がかかっているからなのでしょうか?
実は・・・
関節自体に負担がかかるよりも先にもっと負担がかかっている場所があるんです!!
それは・・・
『関節の周りに存在している筋肉達です!』
普段はちっとも気づいていませんが、骨なんかよりももっともっと負担をかけているんです!!
ちょっと想像してみて下さい。
もし本当に直接的に関節に負担がかかっているのだとしたら、
運動をしている人の股関節はボロボロです。
『運動選手はそれを補うための筋肉がしっかりついているから大丈夫!!』って事でしょうか?
そんな訳はありません!
運動をしている人達全員が筋骨隆々な訳ではないですし、
そもそも『筋量=運動能力』と言う考え方自体が間違ってます。
必要なのは『筋量』ではなく『筋出力』です!!
『筋出力』とは筋肉が発揮できる力の事です。
『筋量』が少なくても最大限力が発揮できる状態であれば太さなんか関係ないのです。
そもそも痛みが出ていると言う事は筋肉が上手に動けない状態であると言う事です。
『関節に負担を掛けないように・・・』と、頑張って筋トレしてしまうと、
上手に動けていない筋肉達はますます凝り固まり、
血流が悪くなり発痛物質が溜まりより痛みが増してしまいます。
痛いから動けない⇒動かないからますます血流は悪くなる⇒痛みが増す⇒動けなくなる・・・負の連鎖です。
筋トレするよりも、まずは筋肉達が動ける状態、力を発揮できる状態にしてあげましょう。
まずは痛みがある周辺の筋肉達を硬式のテニスボールなどでゴリゴリほぐします!
最初はかなり痛いと思いますが、根気よく続けてみて下さい。
無理のない範囲で毎日コツコツほぐしましょう!
トレーニングはそれからです。
トレーニングと言っても過度にストレスを掛けるような筋トレは必要ありません。
水中歩行も筋肉を冷やしてしまうリスクの方が大きいので不要です。
痛い方の脚に荷重をかけてあげる程度(患側荷重法)で十分です。
整形などで筋トレを勧められている方は、筋トレをする前に是非試してみて下さい。
当院の田山院長がYouTubeで動画を配信していますので参考にしてみて下さい。
脚が細くなってしまった・・・なんて嘆く必要はありません!
筋量と痛みは関係ありません!!
筋トレをする前に、まずは筋肉達を元気にしてあげましょう!!
桜は散ってしまいましたが、やっと気温も落ち着いてきて本格的に春の訪れです。
『活動』の時期です!
外に出て日の光を浴びましょう♪
当てもなく近所をふらふら散歩してみるのも良いかもしれませんね♪
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