便利な世の中になりました。
私の子供の頃と比べても、現在の生活はとても便利になっています。
ですが、世の中が便利になればなるほど、
私達は多くの代償を支払っているように感じます。
便利になると言う事は、自力で動かなくても良くなると言う事です。
極端な言い方をしてしまえば、筋力低下を招きやすくなると言う事です。
例えば…高齢化社会に比例して最近増えているバリアフリー。
一見優しい感じがしますが、まだまだ元気に動けている段階でバリアフリーの生活をすると言うのは、
段差を乗り越える為の力を必要としなくなります。
私達の生活の一つ一つが近い将来の自分の身体を作ります。
筋力を必要としない生活が習慣化されて行けば当然筋肉の出力は低下し筋肉は細くなります。
元気に動けている時は気付かない些細な事です。
低下した筋力を慌ててトレーニングで補おうとしても、見た目の変化は出るかもしれませんが、筋肉へのダメージが増えるばかりで、実用性は無い感じがします。
必要なのはジムなどでの筋力トレーニングではなく、
今までよりもちょっとずつ不便な生活をしてみる事、生活の中で身体を動かす量を増やす事です。
それこそが一番の老化防止であり、筋力低下の予防であり、トレーニングなのです。
・テレビのチャンネルを変える際にリモコンは使用しないでテレビまで行ってチャンネルを変える。
・家から5分〜10分程度の距離なら車は使わずに歩く。
・エレベーターやエスカレーターの使用を極力少なくする。
などなど…。
ほんの数年〜数十年前には当たり前にしていた事です。
もちろん、痛みが強い時にムリにやる必要はありません。
人は人です。
自分のペースで出来る事から試してみる!ぐらいの気持ちで良いと思います。
まずは凝り固まった筋肉達をほぐし、動ける状態になってから始めましょう!
自ずと変化は感じられるはずです。
一瞬の変化よりも持続性です。
怠け癖が付くと筋肉達も怠けます。
『自然治癒力』も低下します。
気持ちも後ろ向きになってしまいます。
負の連鎖です。
今からでも遅いなんて事はありません!
まずは日常できる事から始めて行きましょう!
メディアや周囲からの刷り込みは本当に多いです。
前を向いて歩こうとしている時に限って、“ソレ”を邪魔する因子は現れます。
どうかそんな目先の負の因子には負けないで下さい!
骨も軟骨は大丈夫です!痛みは感じません!
痛いのは筋肉が攣っているからです。
しっかりほぐして負荷をかけて行く事で変化は必ず見られます!
安静や負荷をかけない事は逆効果です。
一歩でも半歩でも、三歩進んで二歩下がっても、前に進んで行きましょう!