素朴な疑問です。

整形等でよく聞かれる『関節に負担をかける…』とはどんな状況でしょう？

一般的には日常生活で痛い方の脚に荷重を掛けると直接『関節自体に負担がかかる』『骨や軟骨に負荷がかかる』そんなイメージになるでしょうか？

しかし、実際はちょっと違う気がします。

関節自体に負荷がかかる前にもっと負荷が掛かっているのは筋肉ではないでしょうか？

『関節に負担がかかる』とは完全に筋肉を無視した言い方です。

そもそも私達は重力のある地球上で、しかも二足歩行などとかなり無理な姿勢で生活しているので、関節自体よりも特に股関節周囲の筋肉達に負担を担って貰い生活しています。

よく『筋力低下が原因で痛みが出る。だから筋トレして下さい。』と言いますが、私はちょっと違うと思います。

無重力の宇宙から帰還した場合や、長期的な寝たきりの状態から復帰した場合であれば筋力低下が原因で…とも考えられますが、重力と言う負荷を掛け続け、かつ二足歩行で日常生活を送っていて突然筋力が低下する…なんて考えづらいです。

一定の負荷を掛けていたら、一定以上の筋力は落ちません。

重力を感じる事無く姿勢を維持するだけの筋肉、生活を送れるだけの筋力はあると言う事になります。

『筋力低下が原因で痛みが出る。だから筋トレして下さい。』と言う説明も同様です。

年齢と共に筋力が低下しない人なんて居ません。

老化現象もあるでしょうし、日常の生活スタイルがどんどん変化して行けば誰でも多少なりとも筋力低下あるはずです。

筋骨隆々のボディビルダーの方たちが痛みと無縁であったり、

地球上で生活している人全員が年齢と共に関節痛を訴えているなら話は別ですが…

そう考えると『関節自体に負担がかかる事で痛みが生じる』と言う説明には納得出来なくなるのです。

『関節』よりも重要なのは、『関節自体』よりもっと負荷をかけ続けている『筋肉』の状態です。

疲れたりダメージを積み重ねていった『筋肉達』は凝り固まって、元気が無くなり攣った状態になります。

そして『痛み』を覚えます。

『痛み』を感知するのは『脳』です。

『痛み』を覚えた脳は『痛み』に対して過敏に反応するようになり、『慢性痛』となります。

そう考えると、やはり『初期治療』がとても重要になります。

早い段階で『筋肉』を元気な状態にしてあげる事、『脳』に余計な『痛み』や『恐怖等のストレス』を与えない事が重要です。

その痛みは関節への負荷が原因ではなく、凝り固まって元気が無くなった『筋肉達』です。

レントゲン診療ではその事は分かりません。

画面しか見ていない医師には分かりません。

1番身近なのに、見落とされがちな『筋肉達』にこそ真犯人は潜んで居ます。

安心してください！！

形と痛みは別問題です！！

その『筋肉達』が元気を取り戻し、『脳』の『痛み』の限界値が上がれば痛みは緩和します！！

 

来週はブログお休みいたします。次回27日（木）に更新いたします。

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