外の壁⁉
朝晩は冷えますが、日中は暖かい日があったり、逆に急に冷え込んだり…と、今年は最後まで天気に
左右されますね。
インフルエンザも流行っているようです。十分ご注意ください。
さて、今まで、『鼠径部』を中心に股関節の前側の筋肉をその働きを中心に探ってきましたが、今回
からは、『外の壁!』ということで、股関節の外側の筋肉の働きを見ていきたいと思います。
その筋肉たちを紹介すると、大殿筋(だいでんきん)・中殿筋(ちゅうでんきん)・小殿筋(しょう
でんきん)・大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)・縫工筋(ほうこうきん)があります。
縫工筋を除き、骨盤の外側面から、大腿の外側面に着いています。
これら外側の筋肉のメインの働きは、股関節を外側に開く、「外転(がいてん)」という動きです。
ですので、股関節の外側の筋肉たちは、「外転筋群」と呼ばれます。
この「外転筋群」にはもう一つ、大切な働きがあります。
人の重要な機能の一つに、『歩行』がありますが、交互に下肢を地面に着いて安定して歩くには、
片足で立った時、骨盤を水平に保持しなければなりません。
しかし、この時、体重の2~3倍の負荷が外転筋群にはかかります。
走ればさらに大きな負荷を受け止めなければなりません。
これが、「外転筋群」に与えられた『外の壁』として、【安定】をもたらす重要な役割です。
次回から、この『外の壁』たちの働きぶりを個々に見ていきたいと思います。
今年は災害の多い年で、自然の脅威と日頃の心構えと備えの大切さを突き付けられた1年でした。
一方で、ラグビーワールドカップで「one team」が、勇気と素晴らしい感動を与えてくれました。
来年はどのような年になるでしょうか?
皆様にとりまして、健やかなより良い年となりますよう、我々も「one team」で励んでいきたい
と思います。