鼠径部は悩みの種⁉ <恥骨筋>
またまた週末大きな台風が関東に来そうです!!
ラグビーの日本戦や F-1もあり楽しみにしておりましたが……
大きな被害なく無事過ぎてくれることを願います。
さて、今回の悩める鼠径部痛の主役は、『恥骨筋(Pectineus m.)』です。
この筋は、場所的に下の図の斜線部のような、鼠径部を中心に痛みを出します。
この筋は、「恥骨」筋というくらいですから、上左骨盤の図の「恥骨」から始まる筋です。
“恥骨の恥骨上肢” という場所から始まり、“大腿骨後面の恥骨筋線” という場所に付着します。
支配神経は、“大腿神経(だいたいしんけい);L2-3” または、“閉鎖神経(へいさしんけい);L3”
<個人差あり>です。
この筋肉の働きは、股関節を内側に寄せる(内転)・股関節を曲げる(屈曲)・股関節を内側に捻る
(内旋);<(外旋)作用の指摘もある>などがあります。
メインの働きは、脚を内側に寄せる(内転)です。
この(内転)の働きをする筋肉は、内転筋群と呼ばれ他にも多くの筋肉があります。
『恥骨筋』は、これら内転筋群の一番上に位置し、他の内転筋群の筋が “閉鎖神経” という神経で支配
されるのに対し、唯一支配神経が異なる筋自体は小さいですが、ある意味特異的な筋です。
股関節症で、「腸腰筋」の機能が障害されると、どうしても脚を曲げる(屈曲)の働きが低下します。
この際、脚を曲げる屈曲作用の補助筋である、「大腿直筋」や、「大腿筋膜張筋」などと同じように、
この『恥骨筋』もかなり負担は増えることが考えられます。
結果、痛みにつながり、『恥骨筋』が硬くなっている方が結構みられます。
椅子に座り、少し脚を開いて、脚の付け根を、手やテニスボール等でこの小さな『恥骨筋』もしっかり
ほぐして下さい。
朝晩は大分涼しくなりましたが、10月になってもまだ日中30°近くまで気温が上がる日があります。
暑いインフルエンザも一部で流行っているようですので、体調管理にはお気を付けください。