祝改元「令和」
改元に踊らされたような10連休が終わり、後には疲労感だけが……
皆様は、ゆっくりできましたでしょうか?
今回は、ちょっとブレイクして、お勧めのスポットのご紹介。
お勧めと言っても、ご興味があれば…ですが。
それは、東京国立博物館で行われている特別展「東寺-(空海と仏像曼荼羅)」です。
3月26日からやっているので、もう既にご覧になった方もいらっしゃると思います。
「東寺」について簡単にご紹介すると、「東寺」は、8世紀末に平安京の鎮護のため、もう一つの「西寺」
とともに建立されました。
その後、嵯峨天皇により真言宗の宗祖である『空海(弘法大師)』に下賜され、以後、真言密教の根本道場
となりました。
創建当時の建物は、度重なる火災で残っていませんが(後に再建)、仏像や絵画等々は、創建当時のものも
数多く、そのほとんどが国宝に指定されています。
今回特別展は、そんな空海ゆかりの仏像含む寺宝の数々と、密教の世界を見ることが出来ます。
その中でも、「後七日御修法(ごしちにちみしほ)」という、天皇の安穏と国家の安泰を祈念する加持祈祷
をする、真言宗で最重要の秘密の法会(勿論、普段は見ることはできません)が執り行われる、灌頂院で
の道場の様子を室内に再現していたり(儀式で使われる密教法具や絵も間近で見れます)、通常は、東寺
の講堂に安置されている、空海が密教の教えを分かりやすく立体的に表現した、あの「立体曼荼羅-仏像
曼荼羅」の21体の仏像のうち、15体が集結して室内に再現されています。
これら国宝の仏像を、360° 間近で見ることが出来ます。
おまけに、何と太っ腹なことに、“帝釈天騎象像”だけは、今回撮影が許可されていました。
(まるでアイドル撮影並みの人だかりでした。)
他にも、空海直筆の書である「風信帖(ふうしんじょう)」等々、まだまだ作品はたくさんあります。
6月2日まで開催していますので、興味のある方は是非この機会に、1200年という歴史を体感しに行か
れてはいかがですか?
私は、仏像や密教の世界の知識はあまりありませんが、「音声ガイド」(有料ですが)を借りて、解説を
聞きながら観覧すると、分かりやすくより勉強になりますよ。
(音声ガイドは、俳優の佐々木蔵之介さんが優しいトーンで語り掛けてくれて、これまたgooでした。)