鼠径部は悩みの種⁉ <大腿直筋> - ① –
花粉真っただ中!
平日は仕事で部屋に籠っているのでまだいいのですが、休日はどうしても外出する機会があるの
ですが、もう……悲惨です😢
『大腿直筋は本当に大腿四頭筋の一部なのかっ!!』
今回悩める鼠径部の主役は、「大腿直筋」です。
「大腿直筋」は、大腿四頭筋(Quadriceps Femoris:クワドリセプス・フェモリス)という大腿の前面にある
大きな筋肉の一部です。
その名の通り、4つの筋肉が合わさって構成されています。
簡単に位置関係をみてみると、ももの前面で深部の大腿骨のすぐ上にあるのが “中間広筋” 、その
内側に “内側広筋”、中間広筋の外側に “外側広筋”、そして中間広筋の上でももの表面に「大腿直筋」
があります。
どの筋も、もも前面の正中線を下方に走り、膝のお皿(膝蓋骨;ひつがいこつ)を介して、1つの靭帯
(膝蓋靭帯;ひつがいじんたい)となり、膝下の下腿の骨(脛骨粗面;けいこつそめん)という場所
に着いています。
大腿四頭筋の主な働きは、膝関節を伸ばす(伸展)ことです。
ですが、「大腿直筋」だけは、もう一つ役目があります。
それは、股関節を曲げる(屈曲)ことです。
「大腿直筋」以外の3筋は、大腿骨から始まり、膝下の下腿骨に付着しています。
これは、膝関節だけをまたいでいる、<1関節筋>という筋肉に分類されます。
筋肉は、関節をまたいで骨に着いて収縮することにより、その運動の役目を果たします。
それでは、「大腿直筋」はどうか……。
4筋合わせて大腿四頭筋として、一括呼称されていますが、「大腿直筋」は、他の3筋とは大きく
特徴が違います。
ですから、つい冒頭の赤文字のように叫んでしまうのです。
次回は、具体的に「大腿直筋」をみていきます。
◆ここで、最近読んだ本のご紹介。
作者は、どちらもジャーナリストで、ノンフィクション作家の奥野修司さんです。
最初は、題名に引かれ「看取り先生の遺言」を手にしました。
外科医として第一線で活躍していた、“岡部健”という一人の東北の外科医を取り上げた1冊です。
外科医として、がん治療に携わりがん治療に対する裏表についてや、病院勤務医から在宅ケアを独自の視点で開拓
していく様や在宅ケアの問題、さらには、“看取り”というある意味日本独特の文化に焦点を当て、幅広く終末期
の在宅ケアについて触れています。
その中で、自らもがんを患ってしまい、東日本大震災も被災し、その闘病を通して“看取り”の在り方に一石を投じ、
様々な問題を提起しています。
もう1冊は、前作の中で触れられていた本で、「魂でもいいからそばにいて-3.11の霊体験を聞く-」です。
この手の本は、大きく興味が分かれる所でしょうが、興味ある方にはおすすめです。
先日、早いもので震災後8年を迎え、テレビでも様々な角度で被災された方々を取り上げていましたが、大切な人
を失った方達の心を、決して興味本位ではなく“霊魂”という視点で取り上げています。
人間の身体は、魂の器に過ぎない…という言葉が印象的です。
◆田山院長の YouTube をご覧あれ!
当院の田山先生が、ためになる股関節のあれこれを、映像で分かりやすく紹介しています。
是非チェックしてください。
(ここだけの話、来年のアカデミー賞を狙っているとか、いないとか…)