変形性股関節症・・この診断名どうなの?
皆さん花粉症は大丈夫ですか?
私も花粉症ですが、ここ数年症状は全然落ち着いていました。 が、今年は少々きついです。
昨年、大腸検査をしたり、ピロリ菌除菌等で大分腸内環境が変わったためではないかと、個人的には思
っています。
せっせと腸内環境の再構築に励むこの頃です。
さて、『変形性股関節症』という診断名は・・股関節に発生する“変形性関節症”であり、①非炎症性で
あること、②関節軟骨の変性があること、③周囲の骨と滑膜組織に変性が生じて股関節の変形が惹起
されること。 が、一般的概念とされています。
“変形性関節症”ですから、軟骨変性が主体で、あくまで結果(副産物)として炎症が起こったと捉えて
います。
果たして、そうなのか・・・? 股関節症においては、本当にそうなのか・・・??
軟骨が形成される関節の構造は、関節を包む袋(関節包)、その中の関節液、それらを補強する靭帯・
筋肉からなっています。
さらに、股関節は、身体の中において動作や歩行時に体重を支える 、<荷重関節> としての役目を担う
特徴もあります。
この重労働を強いられる股関節における軟骨といえども、神経同様血管もないためその栄養は、「関節液」
に頼っています。
この大事な関節内における「関節液」は、関節を包んでいる袋である「関節包」が産出し、関節の保護、
栄養、老廃物の除去を行っています。
股関節症の方の大半を占めるのは、臼蓋の形成不全という、大腿骨頭を十分(正常に)覆いきれない不安定
な関節環境があります。
この不安定さの中で、股関節を構成する組織達は、重労働に耐えています。
一般的に股関節症の発症年齢は、平均で40~50歳とされています。
軟骨が主体であるなら、この平均発症年齢はもっと若いのではないか・・と思うのです。
軟骨は意外とタフで、もっと役目を果たしたいのに、十分な栄養や質のいい環境を提供する余裕が
「関節包」にないため、「関節包」自体(滑膜)が “炎症” を起こしているのでは・・と思うのです。
そう、主体は “関節包の炎症” が主体。
であるならば、股関節関節包炎(または関節包内炎)が、正しい診断名!
待ってください。大事な言葉を忘れていました。
『一過性の股関節関節包炎(または関節包内炎)』が、正しい診断名!
同じ状態を表現していても、受ける印象は大分違いますよね。
(もう少し、続きを次回書きたいと思います。)