言葉の力。
痛みや不安を抱えた皆さんが一生懸命前を向いて戦おうとしているのに、周囲からの何気ないひと言で足を引っ張られる…なんて事も少なくないと思います。
それは心配してくれてのひと言だったりもするのですが、当の本人にはネガティブな言葉にしか受け取れないなんて事が多いです。
本人は『手術をしたくない!』と前を向こうとしているのに、
『そんな痛いなら手術しちゃえば良いじゃない』
『なんで早く手術しないの?』
など…
お医者さんやメディアに至っては、
『手術以外に治る手段はありません。』
『もう手術しかないです。』
『どんなに頑張ってもゆくゆくは手術ですよ。』
などの言葉で不安を煽ります。
周囲や白衣を着た人達からのひと言、メディアの力はとても影響力が大きいです。
以前と比べれば、技術も素材も格段に進歩しています。
最近はメディアでも『変形性=手術』みたいな風潮になっています。
ですが、皆さん良く考えてみて下さい。
自分が本当に納得出来ているかどうか。
メディアや周囲やお医者さんの言葉は確かに多数派の言葉ではあります。
実際に手術が悪いと言っている訳ではありません。
一つの手段としては有効な手段だと思います。
ですが、そこに至るまでの経緯に納得出来ていますか?
診察で手術と言われたから手術。
周りが勧めるから手術。
そもそも本当に手術は必要なのか…
変形の大小が基準ではありません。
痛みの強弱や可動範囲は一つの要因になります。
何が原因で痛みが出ているかです。
人の身体には、自分で自分を治そうとする力を持っています。
現代医学は幼少期の段階からやたらと外から手を加えたがります。
当然、自分でその力を使う必要が無くなれば、その力は衰えて行きます。
それでも、その力が無くなるなんてことはありません。
私は『治す』と言う言葉があまり好きではありません。
なんだか術者側からの『上から目線』な感じと、患者さん側の『依存性』が強くなる感じがするからです。
術者が『治す』のでも患者さんが『治してもらう』のでもなく、
私達術者と患者さんが一緒に『治る』方向を目指して歩くのだと思います。
私達の仕事は患者さんの治す為の力を引き出すお手伝いをする事だと思っています。
じっとしていたら誰かが前に進めてくれる訳ではありません。
一歩でも半歩でも…三歩進んで二歩下がっても良いんです!
足踏みだって良いでんす!
足を止めなければ必ず前に進める様になります!
重要なのは足を止めない事です!
変形した骨もすり減った軟骨も修復作業です!
問題ありません!
そこで痛みは感じません!
自分のペースで前向きに一緒に歩いて行きましょう!
骨は大丈夫ですよ!!!