筋肉も『発痛物質(組織)』!?
夏の暑さに加えて、台風。
今年は、この自然現象に「異常な」という言葉がついて回ります。
さらに北海道では強い地震。
大きな自然の脅威を改めて突きつけられました。
人間は、「自然の中で生きている」「生かさせてもらっている」とつくづく思います。
北海道の皆さん!月並みですが、負けないで頑張ってください!!
前回、「血流が減少した筋肉の特徴として、筋肉が働こうと収縮しただけで、侵害刺激が
加わらなくても筋肉自体に痛みが起こります。」と、お話ししました。
これは、生理学的な現象です。
結果、筋肉も『 発痛物質(組織)』になるわけです。
そう、発痛物質!
久しぶりに激しい運動した後などに起こる「筋肉痛」ではありませんよ。
運動後の筋肉痛は、一般的には、運動により筋肉繊維の一部が損傷し、炎症が起こること
により、発痛物質が痛みをもたらしているのです。
発痛物質とは、もともと体内に少量ずつ存在し、神経伝達物質として、神経から神経への
情報を伝える、など、重要な役割を担っているものです。
ところが、体の組織が破壊されたり、炎症が起きたりすると、発痛物質が細胞から大量に
産出され、痛みを引き起こす素になってしまいます。
(*発痛物質:ブラジキニン、セロトニン、ヒスタミンなどがあります。)
これらの物質と同様の働きを、筋肉がしてしまうのです。
でも、ここには、「血流が減少した」という、条件があります。
組織の炎症の影響、神経伝導の影響により、股関節周囲の筋肉は絶えず緊張状態にあり、
血流が減少或いは、減少しやすい環境があるのです。
そこに日常生活等の動作・活動で筋肉を使用するわけですから、痛みが強い状態では、
さらに筋肉の血流は減少してしまいます。
結果、筋肉自体も発痛物質として、「痛み」を主張します。
ですから、硬くなり血流が低下して、自ら発痛物質となってしまっている筋肉を、
しっかりほぐして、血流を与えることは、大事な作業の一つなのです!
というより、解さなければいけない作業なのです!!
筋肉は生きています。
毎日のメンテナンス、頑張りましょう。 “ momimomi ”